ニュース: 2008年4月アーカイブ
わたしテレビをほとんど見ません。
4月にプロ野球セリーグの開幕戦を見るために久々にテレビ点けて、でも巨人が負けたからそれ以降見ていません。
どうしてテレビを見ないのかと言われたなら、気が乗らないからでしょうかね。
(パソコンで見るしかないのも理由の一つかもしれないです)
別にテレビという存在そのものを否定する気はありません。
漫画を読んだり喫茶店でぼうっとしたりの方をわたしは選んでいるというだけ。
単純な個人の趣味嗜好の問題です。
実際には知らないだけでわたしの超好みの番組が放映されていたりするのかもしれないわけで
「気が乗らないなんて台詞は全テレビ番組を見てから言いやがれ」
とテレビ愛好家に言われたならどうしましょう。
「サッカーの応援する前にフットサルのルールを覚えなさいな」
とでも答えればいいですかね。
ああ、その人がサッカーの応援していなかったらどうしよう。
なんかやたら前文が長くなってしまいました。
以下、本題でございます。
テレビって、2011年にアナログ放送が終わって地上デジタル放送が始まるんですよね。
専用テレビあるいは専用チューナーが必要になる、秒単位でのタイムラグが発生する、新東京タワー設立に伴い家のアンテナの向きを変えなければいけない等など、問題は山積みのようですが。
テレビを見ていないわたしが言っても説得力ないですが、今回の移行、けっこうなビッグイベントですよね。
アナログからデジタルへの移行を少しでもスムーズに進めるためにこの件について周知徹底しなければいけないでしょう。
でも、このニュースはさすがにやりすぎではないかと感じたのです。
asahi.com「アナログ放送終わります」テレビ画面に常時字幕へ
要は、今年の7月24日より、アナログ放送の画面には常時「アナログ」の文字を表示し、時折画面下部に「アナログ放送は2011年7月24日で終了します」という文言を表示するって話です。
リンク先のニュースの中に
"民放には「広告主の理解を得られるか」(キー局幹部)との懸念もある"
という文章があるんですが、その前に制作者や視聴者の理解を得られるかが重要ではないのでしょうか。
好きな番組を見ているときにテロップが流れたりしたら正直不愉快ですよね。
美しい景色上にアナログって文字があったなら、美しさが損なわれます。
テレビ視聴率の低下というものがずっと言われ続けています。
その理由として「価値観や娯楽の多様化」や「再生機器・録画機器の普及と進化」等がよく挙げられます。
それらの理由が大きな要因であることを否定する気はないです。
ですが、疑問に思うのが「番組の質はどうなのか」というところですよね。
インターネット含む通信機器の発展によってテレビや雑誌という既存メディアが持つ優位性というのは失われつつあります。
つまり、質で勝負していかないといけない時代だということです。
わたし、テレビ、新聞、雑誌、ラジオというメディアの存在については肯定派です。
誰でも自由な情報発信ができる時代だからこそ、こういった主要メディアが確かで高品質なものを届け、国民を先導していく必要があるでしょう。
テレビはそんな主要メディアの中で最も影響力が強い存在だと思われます。
だからこそ、今回のニュースには首をかしげてしまうのです。
テレビという存在について肯定はしても、現在のテレビ業界を肯定しているかと問われると……。
テレビ上での字幕表示は情報伝達手段としてはこの上なく確実でしょう(テレビを見る人を相手としてのという限定条件はつきますが)。
けれど、質の低下も免れないでしょうね。
画面上の無関係な文字って、かなり気になるものですから。
ちなみに余談ですが、アナログとは連続のこと、デジタルとは非連続のことでございます。