ゲーム: 2007年11月アーカイブ
少し前の話になりますが、ファミリーコンピュータのゲーム「スーパーマリオブラザーズ」がレトロゲーム・アワード2007を受賞しました。
「ゲームセンターCX/日経エンタテインメント!」の企画により、1985年~1987年に発売された家庭用ゲームの中の大賞を決めようという企画です。
スーパーマリオブラザーズの受賞、他にも名作と呼ばれるゲームは数多く存在しますが、とても納得できます。
当時の子どもは誰もがスーパーマリオブラザーズで遊んでいた気すらします。
これまでのゲームの歴史の中で、これほどまでに多くの人を楽しませたものはないのではないでしょうか。
今の家庭用ゲーム市場の基盤を作ったと言っても過言ではないはずです。
そのスーパーマリオブラザーズについて興味深い情報をITmediaにて目にしました。
ITmedia +D Games:レトロゲーム・アワード受賞! 「スーパーマリオブラザーズ」
なんと、スーパーマリオブラザーズのデータ容量は40キロバイトだったんだそうです。
40メガバイトじゃないですよ。40キロバイトです。今の青春Bのトップページ画像(JPEG形式)よりも軽いんです。
参考までにMP3形式の曲は、変換設定にもよりますが、1分間で約1メガバイトです(1メガバイトを1000キロバイトとすると、40キロバイトの25倍)。
3.5インチ2HDのフロッピーディスク一枚が1.44メガバイトです(違うものもありますが最もポピュラーと思われる仕様)。
せっかくなのでここで、バイトという単位についてご紹介しましょう。
1バイトとは8ビットのことです(チョコレートで1ダースが12個なのと同じようなもの)。
1ビットというのは情報の最小単位で、「0か1」を意味します。つまり、2パターンを扱えます。スイッチのオンとオフ、男女、白と黒といった区別は1ビットでできることになります。
2ビットになると、00、01、10、11の4パターンを扱えます(2の2乗パターン)。
3ビットでは000、001、010、011、100、101、110、111の8パターンです(2の3乗パターン)。
1バイトは00000000~11111111の256パターンを扱えます。
たとえば、この日本語一文字一文字で2バイトの容量を使っています。
スーパーマリオブラザーズは、1キロバイトを1000バイトとした場合、日本語20000文字分です。
20000文字分の容量であれだけのことができるのだと思うと、衝撃的です。
昔の家庭用ゲームは、今よりも性能的な制約が遥かに大きかったでしょう。
スーパーマリオブラザーズと並ぶぐらいに有名なゲームであるドラゴンクエストで、性能的制約に関するとあるエピソードを聞いたことがあります。
ドラゴンクエスト(第1作)発売当時は、容量の関係上、ゲーム内でカタカナが20文字しか使えなかったそうです。
だから「イ・カ・キ・コ・シ・ス・タ・ト・ヘ・ホ・マ・ミ・ム・メ・ラ・リ・ル・レ・ロ・ン」という20文字を選び(濁点と音引きは使用可能)、モンスター名もアイテム名もこれだけで構成されています。
今から考えれば、ものすごい制約です。
厳しい制約下でも、その制約を感じさせない素晴らしいゲームを作り上げていたということ、心より敬意を表します。
任天堂ホームページ
wikipedia ファミリーコンピュータ
Wikipedia 宮本茂
Wikipedia スーパーマリオブラザーズ
ドラゴンクエスト公式サイト 天空の城下町
Wikipedia ビット
Wikipedia JPEGE
Wikipedia MP3