漫画・アニメ・アニメソング: 2008年6月アーカイブ
水木と言えば水木しげるさん、もしくは水木一郎さんなわけです。
どちら様も熱い男ですよ、本当に(残念ながらお会いしたことはないですが)。
ということで、先日、青山オーバルビル(表参道駅あるいは渋谷駅が最寄)にて行われている水木しげる~妖怪道五十三次展~ [GoFa]を見に行ってきました。
もはや偉人の一人に数えてよいであろう大漫画家水木しげるさんの展示会です。
アメリカ"ワシントンDC・ニューヨーク"にて開催された展示会の帰国展となっています。
詳しい情報は以下サイトをご参照ください。
水木しげる~妖怪道五十三次展~ [GoFa]
とにかく、惚れ惚れしてしまう素晴らしき作品たちです。
知らない人はいないであろう名作"東海道五十三次"を"ゲゲゲの鬼太郎"バージョンにしたというものなのですが……
日本人に馴染みやすい名作と日本人が馴染んできたキャラクターたちの最高のコラボレーションなわけですが……
決してその組み合わせやアイディアが良いだけではなくて、描き込みだったり、キャラクターの個性だったり、細部にわたってのこだわりがものすごかったです。
"東海道五十三次"だからとか"ゲゲゲの鬼太郎"だからということではなく、純粋に傑作なんですよね。
浮世絵ファンじゃなくても鬼太郎ファンじゃなくても満足できるでしょう。
感動しました。
また、日本独特の文化を今後も残していくことは非常に重要だと強く感じました。
7月13日まで開催中ですので、ぜひまだ行っていない皆様も!
冒頭の写真は展示会期間中のみカフェで食べられる"目玉親父ぜんざい"と"妖怪カプチーノ"です(妖怪カプチーノには別の種類もございます)。
飲み食いするのがもったいない出来ですね(美味しくいただきましたが)。
水木しげる 妖怪道五十三次
水木しげるの妖怪ワールド
ICHIROU MIZUKI OFFICIAL SITE
Wikipedia 日本の妖怪一覧
アニメのオープニングやエンディングを見るのが大好きです。
ということで感動感奮したアニメオープニング及びエンディング紹介、今回で9作目ですね。
制作者の方が偶然この記事を読んで嬉しくなってくれたらいいななんていつも思っていたりします。
「セル画描いていたのわたしです」という方いたらぜひメールください(ダメ元でお願い)。
以下、これまでに書いた内容一覧です。
ハイスクール奇面組OP7
シティーハンター2 OP1
うる星やつら OP2
かみちゅ! OP
フリクリ ED
YAWARA! OP1&OP2
悪魔くん OP
幽☆遊☆白書 ED4&ED5
今回紹介するのはアリスSOSのオープニングです。
歌は豊口めぐみさんと池澤春菜さんによるSOSとなっています。
アリスSOS、天才てれびくんの枠内で放映されていたアニメです。
なので、特にアニメ好きじゃない方も記憶にけっこう残っているんじゃないでしょうか。
本好きの少年たちがさらわれたアリス(不思議の国に出てくるアリスです)を助けるというストーリーです。
このアリスSOSのオープニング、ほとんどが無地の背景で、派手さはありません。
興奮を誘うような演出がされているわけでもありません。
過去のアニメ史の中でもものすごく地味なオープニングかもしれません。
でも、見ていて感じるのは「地味さ」ではなくて「シンプルゆえの良さ」なんです。
登場するキャラクターの動き、標識、アニメっぽさない画風の踊るアリス、どれもがセンスに満ちています。
豊口めぐみさんと池澤春菜さんによるテーマソングSOSもぴったりです。
一世を風靡した女性デュオであるピンク・レディーのS・O・Sのカバーですが、名曲はいつの時代も名曲だなと実感します。
NHKアニメ、やっぱり恐るべしです。
Wikipedia アリスSOS
Wikipedia 天才てれびくん
Wikipedia ピンク・レディー
月刊マガジンにて連載していたハロルド作石さん作による人気マンガBECK、今月号にてついに完結しましたね。
10年近く続いた長期連載でした。月刊マガジンの看板マンガの一つだったと言って良いでしょう。
わたしも毎月かなり楽しく読ませていただいていました。
ストーリーもののマンガというのは読んでいるとき「最後はどうなるのか」が頻繁に頭をよぎります。
それを想像することが楽しみの一つなわけです。
でも、実際に終わりが来ると、終わり方の良し悪しに関わらず、やっぱり寂しさがあります。
ああ、もうこの続きは読めないんだなと。
BECKはバンドもののマンガです。音楽というものを主題として扱っています。
実は音楽メインのマンガってかなり少ないんじゃないでしょうか。
たとえば、音楽を扱った人気のマンガと言えば今はNANAですが、NANAは内容的に音楽メインじゃないですので。
それはマンガという音のない世界にて音を扱うことの難しさを示しているのでしょう。
だからこそ、音楽をメインとして扱って長期間人気を得続けたというのは賞賛に値することかと思います。
わたしは楽器をまったくやらない人間ですので、実際に音楽を演る方から見てBECKがどういう作品なのかは判断できません。
まあ「ちょっとそれは」と思う部分も正直あるんじゃないかと。
でも、BECKの面白さって、そこじゃないと思うんですよね。
個人的には、BECKは現代を舞台にはしていますが、リアリティがあるかどうかが大事なのではなくて、純粋にエンターテインメントとして楽しめるところが売りなのかなと。
メッセージ性はありますが、それが変に堅苦しくはなく、小難しさがなく、読んでいて素直に楽しめる良作です(もちろん、メッセージ性が強い良作もたくさんあります)。
お勧めのマンガです。
完結したことですし、読んだことがない方はぜひ一気読みを(まだ単行本は発売しきっていないですが)。
ハロルド作石さん、素晴らしい作品を本当にありがとうございました。