邦楽: 2008年11月アーカイブ
今より約30年前、1979年、当時を生きていた人々の耳に"TOKIO"という響きはどう聴こえていたのか……。
想像してみると、それだけで背筋がぞくぞくするのです。
その時代を生きていた人も、まだ生まれていなかったあるいは物心つく前だった人も、どちらもきっと……。
最近、わたしの中で、もはや何度目かわからないぐらいのYMO(Yellow Magic Orchestra)ブームが起きています。
YMOって、いつ聴いても、いくら聴いても、新鮮なんですよね。すごいことです。
30年前の曲であっても、斬新さが損なわれないのはなんでなのかと不思議になり、でも、不思議なままでいいんです。
一般的知名度はそれほど高くないけれどわたし的一押しのMAD PIERROT、もはや聴いたことのない人は国内にいないであろうRYDEENや東風、FIRECRACKERにTECHNOPOLIS、SITIZENS OF SIENCEとNICE AGEとMULTIPLIES、さらには以心電信や君に、胸キュン。‐浮気なヴァカンス‐……とにかく名曲ばかりです。
YMOが音楽界に衝撃的な登場を果たしてから30年が経過したわけですが、YMOという存在に迫ったものは他にいないんじゃないか……と少なくともわたしは思っています。
別にわたしは音楽通でもなんでもないのですが、コンビニでも路上でも耳に音楽が入ってくることばかりの現代社会、YMOと同等の路線を見事に歩んだと感じる音楽と触れることがないのです。
あれだけ世界的社会現象を巻き起こしたグループなのですから、もっと露骨に後を追おうとする音楽、追い越そうとする音楽が溢れていてもおかしくないのに"影響は受けているのかな"と思う程度の機会しかございません。
それは、YMOが決して真似できない魅力を持っているからに他ならないのかなと。
人々が"真似しようとしてできていないのか"それとも"真似しようとすらできないのか"はわかりませんが。
なんか、理屈ねるねるねるねしましたが、とにかくYMOはカッコよすぎる……。
「百年後ぐらいの日本史の教科書にて昭和の項にYMOが載っているだろう」
そう考えているのは絶対にわたしだけではないはず。