マウスイベント取得とカメラの移動‐Papervision3Dのお勉強(5)‐

| カテゴリ:ActionScript

※外部ライブラリ学習シリーズの目次はこちらです。
※使用しているPapervision3DのバージョンはPublic Beta 2.0 - Great Whiteです。


今回はマウスイベントの利用とカメラの移動の二つを使って
「マウスが乗っているときには拡大、マウスが乗っていないときには縮小」
するというFlashを制作してみました。
コード上にて今回の要点となる部分をまず記述させていただきます。

マウスイベントの設定

マウスイベント関連でポイントになる箇所はコード上の以下の部分です。

18行目:
import org.papervision3d.events.InteractiveScene3DEvent;

InteractiveScene3DEventというクラスにマウスイベントが定義されていますのでインポートします。


45行目:
viewport = new Viewport3D(550 , 400, false, true);

マウスイベント操作のために四つ目の引数(interactive)をtrueにします。
参考までに、一つ目の引数が横幅(viewportWidth)、二つ目の引数が縦幅(viewportHeight)、三つ目の引数がステージのサイズ変更時にサイズ変更するか(autoScaleToStage)を意味しています。


58行目:
sphere_bfm.interactive = true;

図形に貼り付けた画像(BitmapFileMaterialのインスタンス)のinteractiveをtrueにします。
マウスイベントを許可するためです。


62行目・63行目:
sphere.addEventListener(InteractiveScene3DEvent.OBJECT_OVER , onOver);
sphere.addEventListener(InteractiveScene3DEvent.OBJECT_OUT , onOut);

マウスイベントの定義です。
ここではマウスのOVERとOUTを定義しています。
onOverとonOutがイベント時に呼び出すメソッド名です。

カメラの移動

物体の拡大と縮小を表現するために、物体そのものの大きさを変えることは一つの手です。 しかし、せっかく3Dを扱っているのですから、今回はカメラの移動による拡大と縮小の表現を行ってみます。

カメラ移動関連では以下のメソッドを使用しています。
これらのメソッドはDisplayObject3Dから継承しているものなので、カメラ以外でも使用します。

  • moveForward 向き合っているオブジェクトの方向へと指定した距離だけ移動します。
  • moveBackward 向き合っているオブジェクトと反対方向へと指定した距離だけ移動します。
  • distanceTo
    引数として与えたオブジェクトとの距離を返します。

結果(オブジェクトにマウスカーソルを乗せてみてください)

ソース

ソースのダウンロードはこちらからどうぞ(flaファイルはasファイルをドキュメントクラス指定しているだけです)。


次回は一つの物体の複数角度からの同時表示について学習する予定です。

同時に複数方向からの表示‐Papervision3Dのお勉強(6)‐へ。
マウス位置に合わせての画像回転‐Papervision3Dのお勉強(4)‐へ。

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