vector掲載とIT業界について
10月7日より配布しているシンプルフィードリーダー(RSS/Atomリーダー) 青春ブロッコリーが先日vectorに掲載されました。
掲載に当たって審査はないようなものなのですが、すっごく嬉しいです(ソフトを作って申請すれば、公序良俗に反していないとか著作権違反していないとかの基準を満たしている限り掲載されるみたい)。
vectorといえば国内ソフトウェア配付サイトナンバー1といって過言ではないです。昔から愛用させていただいております。
そのvector上にある"青春ブロッコリー"の文字を一人にやにやしながら見つめております。
なんだかやっとこさ"ソフトウェア開発者の端くれ"に加えてもらえたような気持ちです。
インターネット上には無料のサービスが多数存在しています。
広告収入目当てや客集めのためだけじゃない、純粋に無料なサービスがです。
子どもの頃「ただより高いものはない」なんて大人に言われましたが、インターネット上にはただのものばかりです。
これって、よく考えるとすごいことだと思うんですよね。
日本の過去に目を向けたときに、現在のインターネットほどに無償が溢れた文化って、少なくともわたしには思いつかないです。
互いが互いをサポートしているという意味では物々交換と言えなくもない? 物々交換と呼ぶには間接的過ぎたりあまりにも範囲が広すぎたりするでしょう。
けっこう前に「どうしてインターネット上の人たちはわざわざ無料のものを作るために労力をかけているのか」って人に尋ねられたことがあります。
その際になんと答えたかは記憶に残っていないのですが……
お金を気にしないからこそ作りたいものが作れるとか、将来お金に結びつけるための勉強だったりとか、そういう理由もあるでしょうが……
根本にあるのは人の役に立ちたい気持ちだとわたしは思っています。
誰だって人の力になれることは嬉しいはずで、インターネットはそんな気持ちを具現化することができるツールなんですよね。
プログラマーというのは"地位よりも名誉よりも人に使ってもらえるものを生み出すことに大きな喜びを見出す人種"だとわたしは考えています。
でも、やっぱり、お金がないとできないこともあるわけです。人間、生活かかっていますので。
"無料の素晴らしさ"に溢れているからこそ、"高品質を保つための報酬"も必要なわけですよ。なんか、自らの首を絞めているみたいな話ですが。
とにかく、国民ほぼ全員がなんらかの形でITの恩恵に与っているだろうこの時代、プログラマーを含めたIT業界の人間はもっと好待遇を受けるべきではないかなと。
ただ「プログラマーたちに戦う力がないから待遇が悪いんだ」と言われれば返す言葉ないです。
いくらここで不満を連ねても社会が変わらないこともわかっています。
だから、"ソフトウェア開発者の端くれ"としての実力を磨いて、少しでもいいものを作って役立って……色々行動を積み重ねて……ITに対する人の見方を変えていきたいなと。
ここまでITが普及しているのにプログラマーとSEの違いすら一般に知られていない世の中って、やっぱりおかしいと思うんですよね
ちなみにわたしは開発系の会社に勤めているわけではないです。