2008年10月アーカイブ
また一つ、時代が終わったなと感じます。
本日、プロランナー高橋尚子選手が引退を発表しました。
国民栄誉賞受賞者であり、Qちゃんの愛称で親しまれた国民的ランナーである高橋選手の引退は、毎年数えきれないほどにあるスポーツ選手引退のニュースの中でも(話題性という点においては)際立って大きなものと言えるでしょう。
ここ数年は高橋選手自身不本意であろう走りが続いておりましたが、彼女の成し遂げたランナーとしての功績は女子マラソンの歴史の中でも、いいえ、スポーツ界全体の歴史を見ても、強く輝くすばらしいものです。決して色褪せることはありません。
マラソンというその日の調子や気候、レース展開に大きく左右される競技においての六連勝、しかもその六連勝中にオリンピックでの金メダル獲得や世界記録樹立……圧倒的な強さを誇り、そして、その表情や振る舞いにおいても人々の心に温かさを与える素晴らしいランナーでした。
「陸上は大好き」
「陸上人生に悔いはない」
「完全燃焼してよかった」
引退会見での言葉、本当に嬉しいです。
国民に夢をプレゼントし続けてくれたランナーの競技者人生が、ランナー自身にとっても素晴らしいものであったというのは、とても喜ばしいことです。
本当にお疲れ様でした。
たくさんの素晴らしい走り、本当にありがとうございます。
10月7日より配布しているシンプルフィードリーダー(RSS/Atomリーダー) 青春ブロッコリーが先日vectorに掲載されました。
掲載に当たって審査はないようなものなのですが、すっごく嬉しいです(ソフトを作って申請すれば、公序良俗に反していないとか著作権違反していないとかの基準を満たしている限り掲載されるみたい)。
vectorといえば国内ソフトウェア配付サイトナンバー1といって過言ではないです。昔から愛用させていただいております。
そのvector上にある"青春ブロッコリー"の文字を一人にやにやしながら見つめております。
なんだかやっとこさ"ソフトウェア開発者の端くれ"に加えてもらえたような気持ちです。
インターネット上には無料のサービスが多数存在しています。
広告収入目当てや客集めのためだけじゃない、純粋に無料なサービスがです。
子どもの頃「ただより高いものはない」なんて大人に言われましたが、インターネット上にはただのものばかりです。
これって、よく考えるとすごいことだと思うんですよね。
日本の過去に目を向けたときに、現在のインターネットほどに無償が溢れた文化って、少なくともわたしには思いつかないです。
互いが互いをサポートしているという意味では物々交換と言えなくもない? 物々交換と呼ぶには間接的過ぎたりあまりにも範囲が広すぎたりするでしょう。
けっこう前に「どうしてインターネット上の人たちはわざわざ無料のものを作るために労力をかけているのか」って人に尋ねられたことがあります。
その際になんと答えたかは記憶に残っていないのですが……
お金を気にしないからこそ作りたいものが作れるとか、将来お金に結びつけるための勉強だったりとか、そういう理由もあるでしょうが……
根本にあるのは人の役に立ちたい気持ちだとわたしは思っています。
誰だって人の力になれることは嬉しいはずで、インターネットはそんな気持ちを具現化することができるツールなんですよね。
プログラマーというのは"地位よりも名誉よりも人に使ってもらえるものを生み出すことに大きな喜びを見出す人種"だとわたしは考えています。
でも、やっぱり、お金がないとできないこともあるわけです。人間、生活かかっていますので。
"無料の素晴らしさ"に溢れているからこそ、"高品質を保つための報酬"も必要なわけですよ。なんか、自らの首を絞めているみたいな話ですが。
とにかく、国民ほぼ全員がなんらかの形でITの恩恵に与っているだろうこの時代、プログラマーを含めたIT業界の人間はもっと好待遇を受けるべきではないかなと。
ただ「プログラマーたちに戦う力がないから待遇が悪いんだ」と言われれば返す言葉ないです。
いくらここで不満を連ねても社会が変わらないこともわかっています。
だから、"ソフトウェア開発者の端くれ"としての実力を磨いて、少しでもいいものを作って役立って……色々行動を積み重ねて……ITに対する人の見方を変えていきたいなと。
ここまでITが普及しているのにプログラマーとSEの違いすら一般に知られていない世の中って、やっぱりおかしいと思うんですよね
ちなみにわたしは開発系の会社に勤めているわけではないです。
当blogの英語学習に関する記事の一覧はこちらです(随時更新しています)。
はい、わたくし、英語の勉強を始めました。
わたしは日常、flashやxhtmlやperlやC言語やJava言語や、まあ色々とITに関わったことをしています。
そんな中「英語ができたならいいな」と思うことがかなり頻繁にあるわけです。
なぜかというと、欲しい情報の多くが英語だから。まあ、当たり前なんですけどね。
だから、英語の勉強をすることにしました。ITの活用力、開発力をさらに身につけるために必須だと感じたからです。
それに、今でこそ多くのアプリケーションや開発ツールに日本語版や日本語化パッチありますが、十年後にあるかなんてわからないですからね。
「日本語版作るのやめました」なんてMicroSoftやGoogleやAdobeが言い出した途端になにもできなくなった自分を想像すると恐いです。
上述した内容なんて、今時、中学生だって知っていることですよね。
というか、わたしだって別に昨日今日知ったわけではありません。何年も前からわかっていました。
わかっていながら、まあ、直視しなかったんですよね。
「英語できたらいいな~」と口にしながら、口にするだけだったな~。
お金が欲しいなと話している同僚OLに対して
「そんなにお金欲しければカラダ売ればいいのに」
と内心思う。
岡崎京子先生の超超超名作マンガpinkのそんな1シーンを思い出しました。
このシーンは極端すぎるとしても、やっぱり、欲しいものがあるなら行動しないとね。
ということで、先週末、TOEIC対策本を一冊購入しました。
TOEICは日本国内においては知名度の超高い英語力判定試験なので、まあ、大半の方がご存知でしょう。
世界的な知名度はともかく、また、"TOEICの点数 = 英語力"では必ずしもないとしても、目標が欲しいので受けます。
1月11日の公開試験を受験する予定です(公開試験とIP試験の違いを初めてちゃんと知りました)。
もう3ヵ月ないですね。
TOEICの高得点そのものが重要なわけじゃないですが、せっかくだから少しでも良い点を!
ちなみに現在の英語力は……わからないけど、TOEIC300点台ぐらいだと思われます(この間、printerをprintorと素で間違えた)。
今は胸がわくわくしているので、このわくわくを維持して楽しく勉強していくぞと。
岡崎京子先生、見ていてください。
10月7日に0.10の配布を開始しましたシンプルフィードリーダー(RSS/Atomリーダー) 青春ブロッコリーですが、忙しなくバージョンアップを行い、本日、0.50の配布を開始しました。
こんなにバージョンアップばかりするつもりはなかったんですが、なんだか止まらなくなりました。
ただ、これで最初に思い描いていた追加したい機能をそれなりの形にできたので、しばらくはおとなしくなるんじゃないかと……。
少しでも多くの方に役立てていただけたなら嬉しいです。
乏しい頭脳とせめてもの愛情をたっぷり詰め込みました。
ただ、いくら愛情があっても、こういった配布用アプリケーションを一からすべて組んだ経験がなかったので、途惑うことばかりでした。
以下、0.10より後に追加した主な機能につきまして、途惑った点を交えながらご紹介させていただきます。
- 日単位での切り替えボタン追加
通常は記事を一つずつ前後させていく仕様なのですが、記事の数が多くなると、ある程度高速に表示記事を前後させたくなります。
そのために"10個進む"とか"100個戻る"とかを考えたのですが、なんかぴんと来ないので、日単位での切り替えボタンを設置しました。
日付という情報が目的記事を探す上では、まあ、実用的かなと。
"old"のボタンを押すと"表示中の記事の前日以前の最も新しい記事"を、"new"のボタンを押すと"表示中の記事の翌日以降の最も古い記事"を表示します。
つまりは一つずつ戻っていくか進んでいくかして最初にぶつかった違う日付の記事ってことです。
- キーボードショートカット
キーボードのどのキーをショートカットに使用するかに悩みました。
F1~F4を"ヘルプ、リロード、最小化、終了"の頻繁には使用しない機能に割り当てることはすぐに決まったんですが、次の記事へ進むや戻るといった多用する機能をどうするかが問題となりました。
アプリケーション上に入力フォームがある分、"Ctrl(Command)+なにか"にするとして、そのなにかをどうするか……。
Ctrl(Command)キー周辺にあった方が使いやすいかなということで、右側Ctrl(Command)キー周りの記号を割り振りました。
記号は覚えづらいかとも思ったんですが、左側Ctrl(Command)キー周りはCとかXとかSとかZとかAとか、もう入る隙間がなかったので……。 - OPMLファイルの履歴表示
本アプリケーションにはフィードのカテゴリ分けの概念がありません。
カテゴリ分けしたいと考えてはいながらも、シンプルさを維持したままカテゴリ化するユーザインタフェースが思いつかず実行には移していません。
"カテゴリ化がないのだからせめては"という気持ちでつけたのがimportあるいはexportしたファイル履歴のリスト化です。このリストを使うことによってカテゴリ分けと似たような使い方が可能です。 - 表示中フィード及び記事の一覧リスト化
最初はこの機能の導入はそれほど考えていなかったのですが、自分で使っているうちに、記事数が増えると目的の記事を探すのがかなりしんどいということに気づきまして。 - 最新バージョンリリースの検知機能
ダウンロードした人がこまめに青春Bの更新をチェックしてくれるとは限らないわけです。というか、普通しないですね。
なのでこちらからバージョンアップを通知する仕組みを付け加えました。
使用中のバージョンより新しいバージョンがリリースされている場合のみ、配布ページへのリンクボタンが表示されます。
"クリックすると自動インストール"という仕様も考えたのですが、全ファイル上書きだけで安全にバージョンアップされるのかわからない等の理由でとりあえず却下しました - フィード順序の並び替え
本当は最初から入れたかった機能です。
でも、ユーザインタフェースが思いつかなかったり、あと、実用に耐えそうな内部処理が思いつかなかったので後回しになりました。多数フィードの並び替えを迅速にとは行かないですが、公開しても問題ないレベルの作りにはなったかなと考えています。
今後の展開としては、まずは内部処理をもう一度すべて見直したいなと。しっかり設計をしてから作り始めたわけじゃないので、ムダな処理がけっこうありそうな気がしています。データ構造含め。
フィード数100で記事数2000ぐらいまではテスト済みでまあ快適動作だったんですが、さらに増えた場合はアルゴリズム的なムダがかなり足を引っ張りそうで恐いのです。
あと、iGoogleガジェット対応はしたい。
したいんですが、でも、問題があって……単純に移行するだけなら簡単なんですが、今回のアプリケーション、フィードのリストをローカル上に保存しています。
iGoogleの場合、利用者がどの場所でアクセスするかがかなり流動的でしょう。フィードのリストをネットワーク上で共有できるようにしないと価値が薄れるかなと考えています。exportしたファイルを持ち歩くという手もあるにはあるけれど……。
また、使いづらいだけならまだしも、ネットカフェとかで使用した場合、自分の後に座った客にフィードのリストを盗み見られる可能性があるんですよね。
最後に……
本アプリケーションの開発中、わたしの愛読ブログであるLife is beautiful(Nakajima Satoshiさん)の人気エントリーソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ているを何度も読み返しました。
フィードリーダーに関する記述がされているわけではないのですが、読むとすごい励みになるんです。
見ていないと思いますが、心より感謝申し上げます。
※上記画像はマメマガにて配布中の壁紙縮小版です。
週刊少年マガジンにて今週発売の46号から連載開始されました星野泰視先生の「弑逆契約者 ファウスツ」が今後楽しみな感じです。
星野泰視先生と言えばわたしのマージャンに対するイメージを「まるで格闘技」と位置づけさせた伝説の作品哲也-雀聖と呼ばれた男の漫画家さんです(原作はさいふうめい先生)。
この弑逆契約者 ファウスツは「天才数学少年による未知への挑戦」といった内容のようです(まだ第一回しか読んでいないので今後の展開が推測しかできない)。わたし、数学ものの作品が好きなんです。知的好奇心が刺激されて、胸と脳がドキドキします。
数学ものだからという理由だけではなく、星野泰視先生の作品が好きだと言う気持ちもあり、今後も愛読させていただく予定でいます。
サッカーを取り上げた漫画とか恋愛を取り上げた漫画とか……は多くあるのに、数学を取り上げた漫画というのは少ないんですよね(というか、ほとんど知らない)。
あだち充先生作の野球漫画数 > 全数学漫画数
という数式が成り立ちそうな気すらします。
数学漫画が少ない理由の一つとしては描きづらさがあるのでしょう。
数学について描くのであれば、作者本人に数学知識が求められますので。
それと、もう一つの大きな理由として、数学って人気ないんですかね、やっぱり。
もはやカリスマと呼べるであろう森博嗣先生がブログにて"若者の理科離れ"について語っていますが、それを読んで色々と考えさせられました。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
なんだか注目を集めているみたいですね、ゆうメンタルクリニックさんのサイトに掲載されているマンガで分かる心療内科・精神科。一日で200000万PV(ページビュー)以上です。
メンタルクリニックの臨床心理士である「心内療(しんないりょう)」と看護師である「官越あすな(かんごしあすな)」がメンタル(心療内科や精神科が取り扱う範囲)に関する内容についてギャグを交えながら説明してくれるというマンガになっています。
人気が出るだけあって、色々な意味でハイクオリティです。
重い話題について軽く語っているこのマンガ、まあ賛否両論ありそうな気はしますが、個人的には賛成です。
かなり好意的に見させていただきました。
自殺大国と呼ばれるこの日本において、それでも依然としてメンタル面については世間的に遠ざけすぎな風潮が根強いと感じています。
さすが根性論の国であり、根性論の国だからこその良さも多々あるのでしょうが、社会的にかなり無理が生じているように思います。
マンガというのは非常に受け入れやすいものです。誰だって子ども時代にマンガで描かれた伝記を読んだ記憶があるのではないでしょうか。
今回の「マンガで分かる心療内科・精神科」を通じて現代日本の風潮に少しでも変化が生まれればなんて考えています。
だから賛成しています。
日本最大SNSと言えばmixiなわけですが、世界最大SNSと言えばMySpaceです。
規模の大きな海外SNSが日本参入にてこずっている中(すでにmixiが根付いている、とか、閉鎖性を望む日本人の気質に合わないとかの理由でしょうか)、MySpaceはかなり着実にユーザーを増やしているイメージがあります。
自由度が高いだけではなくカスタマイズをしやすいシステム等、広まっている理由は多々あるかと思いますが、その特徴の一つとして"アーティスティック的要素"が挙げられるでしょう。
MySpaceは多くの有名なアーティストがページを持ち、その作品を発表する場、そしてファンと交流する場として知られています。
また、インターネット上だけではなく、イベント開催といった手段を通してオフライン上でのアーティスト支援を積極的に行っていることも大きな特徴です。
そんなMySpaceが展開しているプロジェクトがMySpace CAFEです。MySpaceの運営に賛同したカフェと提携を行い、そのカフェを通じてクリエイターの活動支援を行うという企画となっています。
そんなMySpace CAFEを巡る展示会YoshimiOhtani Illustration Exhibition@Tokyo MySpace.cafe Gallery tour!が9月13日から10月18日まで開催中です。名称の通りオオタニヨシミさんによる移動型の展示会となっています。
わたしももちろん見に行ったのですが、お洒落な店内にオオタニさんの鮮やかなイラスト、見事にマッチしていました。
喫茶店やレストラン等で絵画的な作品が飾られているのはよく目にします。
イラスト的要素の強い作品が壁に飾られているのを目にする機会はわたしの印象としてあまりないように思いますが、オオタニさんの大きな作品が店内に飾られているのを見て、こういう方向性の店舗がもっと増えれば良いのにと感じました。それだけのインパクトや魅力のある展示でした。
カフェやバーでの展示会をするクリエイターさんというのはとても多く、わたし自身は絵を描くことも写真を撮ることもほとんどしないのでその気持ちというのは正確にはわからないのですが、クリエイターの方々は日常との密着感を求めているのかなと想像しています。
お茶を飲んだり食事をしたりといった時間を過ごす中にアートが入ってくることで、日常が一気に豊かさを増す……。
10月18日までと、もう終了間際ですが、紹介させていただきました。
いつものことながら、その良さの一億分の一も文章にできていませんが。
現代はIT社会です。右を向いても左を向いてもITです。
そんな社会だからこそ、やっぱり、アナログを大事にしないといけないですよね。
ということで、連休を利用して東京を離れ、動物と戯れてきました。
わたしが触ろうとするとウサギが逃げるのは、きっと手からキーボードとマウスのプラスチック臭がするからでしょう。
わたしが近づくとリスが慌てるのは、きっと身体に電磁波が染み込んでいるからでしょう。
ワラビーがジャンプしているところを生まれて初めて見ました。
足を揃えて跳ねているところが、めちゃくちゃかわいかった。なんだかコンピュータのディスプレイ越しには伝わってこない感動を得ることができました。
小学生時代に自分の両足首を跳び縄で縛って撥ねて遊んでいた記憶がよみがえってきました。危険だから真似しないでね。
ワラビー!!というPCエンジンのゲームを思い出したわたしはもうダメかもしれない。
やりましたね。
首位阪神との13ゲームという絶望的な大差を引っ繰り返しての劇的優勝です。
素晴らしいです。
まあ、色々と批判を集める球団で、今回の優勝も冷めた目で見る野球ファンの方々多数かとは思いますが、わたしは素直に喜んでいます。
批判する方々の気持ちは重々わかります。まあ、ファミスタで言うところのメジャーリーガーズみたいなメンバーを補強で揃えましたので(たとえが古い)。
というか、わたしも正直、昔の巨人の方が好きです。
でも、別に巨人を、というかどの球団も、否定的な目で見ることはないですね。
やっている選手たちは誰もが一生懸命でしょうから。
要は単純な好き嫌いの問題で、わたしは今でも巨人を好きで、だから優勝すると嬉しい。
13ゲームという大差からの逆転優勝は、まるでドラマのようです。
今年こそは日本一を!
セリーグ連覇、本当に本当におめでとうございます!!
本日、シンプルフィードリーダー 青春ブロッコリーのバージョン0.10の配布を開始しました。
AIRで作った「青春B初のデスクトップアプリケーション」です。
flash素材‐透明な便箋‐内にて配布中ですので、よろしければご利用くださいませ。
Windows2000、XP、VISTA、MacOS10.4、10.5で使用できます。
AIRランタイムのインストールも必要ですのでご注意ください。
ちなみに、フィードというのはWebサイト毎に生成される「更新情報をまとめたファイル」です。
フィードリーダーというのはWebサイト毎に配信されているフィードをまとめて効率よくチェックするためのツールです。
とてつもない数のWebサイトが存在する現在を反映したツールだからこそ、多数様々な方や会社が制作しているのでしょう。
AIRの勉強を始めて、なにかアプリケーション作りたくなって
「定型XMLデータから項目抽出して表示するだけだからそんなに難しくないだろう」
な~んて軽い気持ちで作り始めて、実力不足と無知を思い知りました。
もっとしっかり準備してから作るべきだったなと。
以下、制作に当たってつまづいた点を列挙します。
他の方の参考になるかはわからないですが。
- XML形式
フィードって、RSSだけじゃないんですよね(当たり前)。
しかもRSSだけじゃない上、RSSの中だけでもいくつかバージョンがある。
さらに、同じRSSのバージョンでも、とあるタグが存在するフィードと存在しないフィードがあったり。
フィードの形式についてももっと勉強して細かい仕様を把握してから作り始めるべきだったなと。
今回配布開始したバージョンではかなり行き当たりばったりな部分ありながらも、RSS2.0、RSS1.0、RSS0.91、Atom1.0、Atom0.3に対応させました。
- 名前空間
XMLって、名前空間があるんですよね。知ってはいたんですが、開発始めてから初めて意識しました。
要素名がかぶらないようにとつけられる名前なのですが、これが対象フィードにて定義されている場合、そのままでは値取得できないんです。
- 時刻取得
今回のフィードリーダーでは全フィードから取得した記事を時間順に並べ替えます。
そのために年月日時分秒を取得するわけです。
これもなんだかんだ手こずりました。
一桁の数値のときに頭に0をつけるかつけないかが統一されていなかったり、何時何分何秒まで表示するところと何時何分まで表示するところと時間は表示しないところがあったり。
結局正規表現で総当りみたいになってしまったのですが、もっと良い方法はないのかなと今でも考え中です。
- 文字コード
コンピュータの中では文字を数値として扱います。一文字一文字に番号をつけているんです。
その番号のつけ方のルールにはいくつか種類があり、番号と文字の対応表を文字コード表と呼びます。
FlashはUTF-8が基本となっているので、それ以外の文字コードを扱うためには内部でそのための処理が必要です。
どうにか自力で文字コードを判別する部分は作り、あとはreadMultiByteメソッド(指定した文字コードにて文字列を読み込む)を使用するだけと思ったら、EUC-JPをうまく読み込んでくれない!
Flash側のバグなのかな? わたしの使い方が悪い?
そのため、文字コードの変換には「WEB2MEMO様」配布のActionScript用日本語文字コード変換ライブラリ『Jcode』のソースを流用させていただきました。
心より感謝申し上げます。
- OPML
OPML(フィードリーダー間でデータを移動するための標準形式)というものの存在を、今回のアプリケーションをほぼ完成まで作ったところで初めて知りました。
それまでは独自フォーマットでのバックアップ機能設けていました。
今にして思えば「OPML知らずにフィードリーダー作るんじゃねえよ」って感じですね。
バージョン0.10としたことからもわかりますように、まだまだ機能的にも完成度的にも不充分です。
「このフィードが読めなかった」等のバグ情報や、追加してほしい機能等ありましたら、ぜひご連絡ください。
できるだけ対応させていただきます。
ご連絡はコンタクトのコンテンツの投稿フォームをご利用ください。
開発ファイルもいずれ配布したいなと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。