感動感奮アニメOP・ED(うる星やつら OP2)
わたしのお気に入りのアニメOP(もしくはED)、これまでジャンプ連載作品を続けて取り上げてきたからというわけではないですが、今回は原作がサンデーにて連載されていたうる星やつらを紹介します。
まあ、いまさら紹介の必要はないほどの超有名漫画・アニメですが、十代の人とか、知らない方もけっこういるかもしれないので。
原作者は日本を代表するといっても過言ではない高橋留美子さんです。もしも「日本一の漫画家を答えろ」と言われたなら、わたしはその選択肢に迷いなく高橋留美子さんを入れるでしょう。
うる星やつらだけではなく、めぞん一刻、らんま1/2、人魚の森、犬夜叉など、高橋留美子さんが生み出した作品は例外なくヒットしています。
うる星やつらは1978年より週刊少年サンデーにて連載された高橋留美子さんの代表作のひとつです。初連載作であり、出世作と言ってもよいでしょう。
宇宙一の浮気者「諸星あたる」と宇宙からやってきた鬼娘「ラム」を中心として巻き起こるドタバタコメディです。
この作品のどこがそれほどまでに素晴らしいかと言うと、やはり、その個性的キャラクターたちの魅力だと思っています。
日本刀を振り回し釣鐘を割り砕く面堂終太郎、超大食い霊能力者であるサクラ、海王星の女王でありぞっとする性格のおユキ等など……惹きつけられるキャラクター満載です。
わたしはこれまでマンガを読んできて、うる星やつらほどにたくさんのキャラが個性を発揮している作品というのを他に知りませんし、今後も現れないのではないかと想像したりします。
どのキャラクターだって主役を張っておかしくない魅力を持っています。
原作だけではなく、アニメ版も約4年半、195回も放映される人気でした。
映画作品も多数製作されました(うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーは邦画史上に残る超名作です)。
そんなうる星やつらのOPとEDは本当に素晴らしいものばかりです。
最も有名なのはやはり「ラムのラブソング」が主題歌として使用されていた初代OPでしょう。
テレビでうる星やつらについて取り上げられるとき、そのバックミュージックはほぼ間違いなくラムのラブソングの気がします。
わたしが個人的に最も好きなのは、「Dancing Star」が使用された第2代OPです。
多数キャラが登場しますが「諸星あたる」と「ラム」メインで描かれています。
特に派手さを追求することなく、シンプルにキャラクターの魅力を伝えてくる良OPです。
わたしは絵のことは詳しくわかりませんが、これだけキャラクターの魅力が伝わってくるっていうのは、作画の実力によるところが大きいんだろうなと思います。
もしも背景がなくてキャラクターだけを描いた映像だとしても満足できる、それぐらいの出来です。
音楽も素晴らしいです。
「Dancing Star」の歌と作曲は小林泉美さんなのですが、この小林泉美さん、うる星やつらの他のOP・EDも複数手がけています。
アニメ版うる星やつらを語る上で決してはずせない方ですね。
うる星やつらという作品は、たくさんの個性的キャラクターがいながら、それでもやはり主役の二人が最も輝いているところに良さを感じます。
諸星あたるは、主要登場人物中ではある意味において最も常識に近いところにいながら、それでもすごくキャラが立っている。
日本漫画史上に残る漫画、そして、日本アニメ史上に残るアニメです。