サヴァン症候群

| カテゴリ:学問

いわゆる「天才」と呼ばれている人たちについて本やネットで調べたりするのが大好きです。
そこでは常識を遥かに超えた価値観だったり才能だったりが輝いています。
スポーツの分野での「天才」より学術的分野や芸術的分野での「天才」に惹きつけられます。
それはどうしてでしょうかね。
わたしの単純な趣味嗜好によるものでしょうか。

「ずば抜けた才能」が素晴らしい方向に活かされるかどうかは別として、そのエピソードの数々に心奪われます。

そんな「天才めぐり」の日々の中で、よく目にする単語の一つとしてサヴァン症候群があります。
発育や自閉についての障害(必ずしもこれらの障害とは限らないそうですが)を持ちながらも、ある特定の分野において常識離れした能力を発揮する人たちを指す言葉です。

たとえば、有名な事例としては以下のようなものがあります(真偽の確認はしていません)。
・数千冊の本の内容をすべて暗記している
・年と日付を元に即座に曜日を答えられる。それがたとえ千年以上先の日付であっても。
・初めて聴いた曲を完全に間違えず再演奏することができる。しかも目が見えないしピアノのレッスンを受けたこともないのに。
・ものが右にあるか左にあるかの説明はできないのに複数桁の掛け算を即座に解く。

これらの能力の良し悪しについて語るつもりはありません。
ただ、こういう特殊な能力を持っている方々の思考には非常に強い興味があります。
思考ではなく価値観と置き換えてもよいかもしれない。
卓越した計算能力を持つ者には世の中の数字がどのように見えるのか。
デジカメ並の記憶力を持つ者にとって思い出とはどんなものなのか。

とあるマンガで『お互い理解しあえるのはほとんど「点」なんだよ』という印象深い台詞がありました。

身近な人と自分を比べてみても、共通する部分なんて点でしかないのかもしれない。
もしもすべての能力が同じ同士でも、視力が0.1違うだけで目に映る景色も価値観も大きく異なるのでしょう。
線として分かり合える相手なんていないのかもしれない。

人間って恐いぐらいに不思議で面白いです。

Wikipedia サヴァン症候群
Wikipedia 岩明均


   

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