ついについについにアジア選手の9秒台到達 スプリンター(小山ゆう)の世界
小山ゆうさん(あずみ等ヒット作多数)のスプリンターという漫画に昔はまりました。
タイトルの通り、陸上の短距離走にかける若者たちを描いた作品です。
100mをどれだけ速く走れるかというシンプルなことに人生をかける登場人物たちの姿に、とても惹きつけられました。
その作品の主人公、結城光は作品の中で10秒の壁を破ります。
スプリンターは約二十年前の作品なわけなのですが、現在もまだ、日本人で10秒の壁を破った方はいません。
伊東浩司選手や朝原宣治選手、末續慎吾選手等はかなり近づきましたが(陸上の世界では0.1秒や0.01秒の差というものがとてつもなく大きいわけですが、ここに名前を挙げさせていただいた選手たちは近づいたと表現しても間違いないかと思います)。
ずっと長い間、日本記録も、そしてアジア記録も伊東浩司選手の10.00でした。
しかし、ついについについに、日本と同じアジアの選手が9秒台に到達したそうです。
陸上のアジア選手権にて、カタールのサミュエル・フランシス選手が出したタイムはなんと9秒99!
同じアジアであるというくくりにどれだけの意味があるのかはわかりませんが、陸上の歴史が塗り替えられたということに強い興奮を覚えます。
自らの足で出した9秒台の世界は、きっととてつもなく美しい景色かと思うのです。
それこそ、スプリンターの中で描かれていたように。
わたしがその世界を見ることは一生ないのだと思うと(その世界を見るための努力すらしていないことは重々承知ですが)、少し複雑な気持ちだったりします。
小山ゆう 公式ホームページ
Yahoo!ニュース フランシス、アジア初の9秒台=アジア陸上・男子100メートル
Wikipedia 短距離走