バカ姉弟(安達哲)
巣鴨って知っていますか?
山手線と三田線が通っている通称「おばあちゃんの原宿」、マクドナルドはメニューを高齢者向けに「ポテトをおいも」「L・M・Sを大・中・小」と書いている、そんな街でございます。
歩いているととてもほのぼのとした気分になる街です。
そんな巣鴨の本屋では平積みにされている(というか人気なのできっと他の街でも平積みだろうけれど)マンガ、それが安達哲さんの「バカ姉弟」です。
安達哲さんと言えば超問題作「さくらの唄」やドラマ化もされた「お天気お姉さん」が有名ですね。
その安達哲さんの最新作がバカ姉弟です。
ヤングマガジンにて連載のマンガです(現在は休載中の模様)。
3歳の姉弟を巣鴨を舞台として描いたお話です。
ストーリーらしいストーリーはそれほどなく、二人を中心とした(普通なようで普通ではない)日常が淡々と描かれています。
人に薦められて最近、読んでみました。
タイトルを見て「また安達さんらしいブラックな作品かな」と思いました。
確かにブラックな要素はあるのですが、なんだか読んでいると切ないような温かいような不思議な気持ちになります。
子どもというものをとても上手にユーモラスに描いていて、読んでいると昔を懐かしんでしまう、そんな作品です。
笑えるんですが切なさもあるというか……良い作品だと素直に思いました。
薦められて読んだマンガ、皆様にもお薦めいたします。